年上の部下には「あいつは若いけど良くやるね」と思わせろ!

年上の部下に対してどうおつきあいするか,若い管理職・リーダーは悩みますよね。前号に引き続きお付き合いの仕方をお伝えします。全体のポイントは下記の通りですが、今回は「3.年下のリーダーとして一生懸命やる~あなたの得意分野を磨こう~」と「4.得意な分野をやってもらう」についてご紹介します。
1.人生の先輩として尊重する
2.遠慮はしないが、配慮する
3.年下のリーダーとして一生懸命やる~あなたの得意分野を磨こう~
4.年上の部下が得意な分野をやってもらう
5.OMOTNAS  ~お願いします、まあまあ、教えてください、助けてください、何をおっしゃいますか、そこを何とか~

年下のリーダーとして一生懸命やる~汗をかく~

やる気ある 若手社員

年配の方は口うるさい方が多いと思います。今まで様々な社会経験をしておられるし、多くの上司や先輩と会っているので目が肥えていると言っていいでしょう。また年下の上司に対して「何故年下のあいつの言うことを聞かないといけないのだ」やっかみがあるので、何をやっても「あいつは未熟だ、あいつの下では働きたくない」とかげ口を言われるでしょう。また年上の上司には遠慮して言わないことも年下の上司なら遠慮せずに不満や文句を言うかもしれません。ではどうしますか?
そんなあなたですが、まずは一生懸命やりましょう。汗をかきましょう。

そもそも年上の部下は年下の上司に対し何を考えているんでしょうか?

年上の部下が年下の上司に対して考えているのは
「自分より仕事が出来るのか」
「頼りになるのか(困っている時に助けてくれるのか、かばってくれるのか)」
「やる気があるのか」
「公平なのか、自分の評価をきちんとしてくれるのか注意をしているのか」
「遠慮せずに他の先輩が問題を起こした時はびしっと言ってくれるのか」
そこでまずは年上の部下にはない得意分野を持ちましょう。これは次の章で説明します。

やる気を見せる

汗をかく

まずは仕事が出来るところを見せるのが大事ですが、まだ仕事に慣れていないまたは得意分野が少ないあなたならまずは「やる気を見せることはできます」
・仕事は早く、多くやりましょう。悩むよりまずは行動、率先垂範です。
・朝早く会社に来て仕事を片付けましょう。
・人は嫌がる仕事、めんどくさい仕事も嫌がらずに引き受けてやりましょう。
・勉強しましょう。時には部下の方が詳しい場合もあるので、謙虚に教えを請いましょう。 これは部下も嬉しいと思います。ベテランならではの苦労して身に着けたスキルや業界の人脈やいわれなどを丁寧に教えてくれるかと思います。
・苦手な関連部署との交渉・調整を行いましょう。
そういう「汗をかいている」姿を年上の部下は横目で見ています。「あいつは若いけど良くやるね」と思われたら、「助けてやろう」と言う気になります。反対に自分があまり動かずに人に依頼ばかりすると、「何だあいつは、人ばかりにやらせやがって」と言うことになって信頼は得られません。

部下を助けましょう。

サポートする
部下を助ける、って管理職としては当たり前ですね。チームのメンバーに動いてもらって成果を出すのが管理職・リーダーの仕事ですから、年齢に関係なく部下が困っていたら状況を聴いてサポートしましょう。部下が日報を書いていたらよく読みコメントしましょう。サポートしましょう。
文章作成が苦手な人もいるので良く話を聴きましょう。年上の部下は遠慮や抵抗・プライドがあって素直に困っている状況を年下の上司に報告、連絡・相談しないことがあります。普段の態度・表情・言動をよく観察して、困っているようなら話を聴きましょう。
年上の部下は職場ではベテランなので仕事上に困ったことは少ないかもしれません。大事なのはトラブル時ですね。例えばお客様がお怒りになるなどのトラブルがあったら、ともに出向いて頭を下げましょう。対外的に必要な時に謝るのは上司の大きな仕事です。私の経験でも、お客様とのトラブルで上司が文句を言わず同行してくれて一緒に陳謝してくれた時は非常にありがたいと思ったものです。

職場規律を守りましょう

職場の規律が乱れていたら表現は工夫必要ですが、部下に注意しましょう。遅刻とか安全規則違反とかコンプライアンス違反など明らかな問題を起こした時は年下の上司は違反した人に上司が注意するかどうか部下は見ています。これをしないと「甘い上司だ」と信用されなくなります。皆の前で注意するとプライドが傷つきますから別室に呼んで注意しましょう。真剣な顔で事実を基に短く注意することが大事です。
もちろんあなた自身がルールを守るのは大前提です。服装にも気を付けましょう。部下との小さな約束も守りましょう。

あなたの得意分野を磨きましょう

得意分野 自信

若い管理職のあなたは時代の技術や情報については時代の最先端を行っていると思われます。新しい技術や新しい分野も得意でしょう。それを磨きましょう。社内外で一目置かれるようになりましょう。論文やレポートを書いたり発表会で報告したりなどの機会を活かしましょう。そしてそれを職場で年上の部下にもわかるような優しい言葉やたとえを使って説明しましょう。
年上の部下は横目で見ていて「今の時代はこの人が切り開いているなあ」と思われると尊敬心も出てきて自然とあなたを立てることになるでしょう。

年上の部下には得意分野をやってもらおう

シニア 得意分野

ベテランの部下には得意分野があるはずです。顧客の状況や業界に詳しいとか、人脈が広いとか、若手社員の面倒見が良いとかがあるかと思います。技術の分野でもITやデジタルは苦手だけれどアナログには強いとかがあると思います。経験したスキルや人脈を生かしていただきましょう。具体的には職場で若い人への説明役をやってもらうのも一つです。

まとめ

◎一生懸命やりましょう
・仕事は率先垂範、早く多くやりましょう。人が嫌がる仕事も引き受けましょう。
・わからない時は年上の部下に謙虚に聞きましょう。
◎部下を助けましょう
・困っていることを観察してサポートしましょう。特にトラブル時のサポートは親身になって。
◎自分の得意分野を磨きましょう
・技術や新分野は社内でも一目置かれるレベルに磨きましょう。
◎年上の部下には得意分野をやってもらう

これらを一歩ずつ進めていくことが年上の部下の信頼を得ていくでしょう。
年上の部下の信頼を得て「助けてやろう」「若い管理職・リーダーを育ててやろう」と思ってもらえば上手くいくでしょう。

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藤原勝

藤原勝

【経営理念を浸透させることで主体性を引き出すプロデュ―サー】

ビジョンカムトゥルー株式会社 代表取締役。国内外1500人のリーダー元気に課題遂行や部下マネジメント強化の研修を行ってきた。
日本ゲシュタルト療法学会公認トレーナー。TA研究部会運営委員長。剣道教士七段。三重県生まれ、大阪育ち。
お客様の現場に入り問題解決し、「どうしてうちの会社の事がそんなにわかるのか」と言われる。経営者の経営理念を基に管理職が中期ビジョンを描き、本気の部下たちを率い実践することで国内外の企業を元気にしたいと想い東奔西走中。

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