部下に仕事を任せるのに、腹のくくれない管理職に伝えたい、3つの方法

管理職の方で、自分では仕事は早く確実に出来るけど部下に任せるのが苦手という方がいますね。自分が仕事が目一杯で部下に任せたいけれど失敗されたら困ると思って自分でやっていませんか?実はいくつかのチェックポイントを実施すれば部下に任せるのが上手になります。このブログではそのコツをお伝えしたいと思います。これをを読んで「任せ上手な管理職に」なっていただければと思います。

何故任せられないか

何故部下に仕事を任せられないのでしょうか?何故自分でや自分でやってしまうのでしょうか?
「自分でやった
ほうが早いし、確実」「説明する時間がない」「失敗されたら困る」など。最近は「きつい仕事の指示をするとパワハラだと言われる」と言う声もお聞きします。

管理職になった方が誰でも経験する壁の一つですが、部下を持っても仕事を任せられないならこれでは管理職の存在価値はないですね。部下を通じて大きな仕事を遂行してこそが管理職の存在価値だと言えます。また任された仕事を通じて部下が成長するというのが大事なポイントです。

実は私も管理職時代、任せるのが下手でした。個人としての仕事は早かったと思います。その分、部下に仕事を任せて上手くいかないと代わりにやってしまい、今思いだすと恥ずかしいのですが、上手くやれて「どうだ、すごいだろう」得意になっていたものです。ある時にこれでは自分は新しい大きな仕事はできない、部下は育たないと気づきました。部下が陰で私の不満を言っているのも聞こえました。

ではどうしたらいいか悩みました。そして出た結論は「上手な人から学ぼう」でした。
いわゆる部下に任せるのが上手だと言われる経営者、管理職にヒアリングしたり行動を観察したりしました。すると共通の原理原則があるのがわかってきました。
大きくは、任せることに「腹をくくる」、「見極める」、「細かく説明する」、「進捗確認をする」、「リスク管理をする」の5つのポイントです。
まずは今号は「腹をくくる」ことからご説明します。これを読まれるとあなたは「腹をくくる」名人になりますよ。

腹をくくるとはどういうことか?

部下に仕事を任せるには上司である管理職は腹をくくる必要があります。覚悟とも言います。部下に仕事を任せても自分ほどは上手くいかず、遅れたり失敗したり多少の痛い目に合うこともあります。ただそのプロセスを経ないと仕事は任せられないし部下も育ちません。自分ももっと大きな仕事にチャレンジできないことになります。そのことを十分理解して、まずは部下に経験をさせて育てる覚悟をすることが重要です。
実はここまでは多くの管理職はわかっている。上司からも「もっと腹をくくれ」と言われますね。でも、できない。やり方もわからないが、それ以前にそもそも腹をくくるということがわからないんじゃないでしょうか。
では、
まずは腹をくくるとは何かを考えましょう。和英辞書で調べるとprepare the worst case と出て来ます。なるほど、「最悪に備える」ということですね。これを参考にさらに深く考えてみたいと思います。
ちなみに著者は剣道をやっています(教士七段)。そこでは「捨てる」とも言われます。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」と言わます。真剣で命のやり取りをしていると中途半端な技では生きて帰れません。身を捨てる覚悟、肉を切らせて骨を断つという心構えでいると窮地を脱し活路を見出せるという一種の逆説です。
ただ考えなしに、準備なしに飛び込んでは相手に切られるだけです。そこには十分な準備が必要です。自分の心身の体制は十分か、相手に隙はあるか、打っていって良い機会かを見極めて、一気呵成に飛び込む必要があります。
これはビジネスの世界でも活用できます。任せて部下が失敗すると痛みがあります。お客様にも迷惑が掛かります。そうならないように任せていく必要があります。小さな痛みはありますが、その繰り返しで部下が育つ、仕事を任せて自分はより大きな仕事ができるという大きなメリットがあります。大きなリターンを得るための思い切った投資と考えましょう。
親権を持って腹を決める

何故腹をくくれないの

ではなぜ腹をくくれないのでしょう。
「任せて失敗されたくない、時間がかかるのが嫌だ」、「失敗して上司から叱られたくない」、「自分の評価が下がるのが嫌」などがあるでしょう。傷つくことを恐れていますね。それ以外にも実は理由があります。。

実は腹がくくれない人は部下に任せられないだけではなく、自分ひとりの仕事も満杯状態なんです。いつも忙しい、深夜まで仕事をしている、真面目で責任感が強い人が多くおられます。呼吸が浅く、身体が固い。顔が緊張していて口が「へ」の字になっています。内心はイライラ、焦りがあります。

こういう人は全体像が見えているでしょうか。今日1日の限られた時間で優先することはどれで、どれを捨てていいか考えているでしょうか。何が目的で今の仕事をやっているかとことん考えているでしょうか。あれこれ総花的に取り組んで要点がつかめない。実は自分の慣れ親しんだ仕事の進め方のパターンからきていることが多くないでそしょうか。ここを変えていかないと腹はくくれません。

腹のくくり方 自分の準備編

まず今までの仕事の進め方を変えることから始めましょう。
1.朝、深呼吸をして10分間の瞑想をする。ヘソ下10cmの臍下丹田に意識を集中する。肩の力を抜く。ストレッチも効果的です。

2.次に今日一日のやるべき仕事のリストアップをする。もちろん真面目で責任感のある人はみっちり紙に書いているいるでしょう。大事なのは今日絶対達成すべきなのは何かに2重丸を付けます。1日で出来ないなら、できる分量に細かくする。後は捨てます。

3.これは成功している人のパターンですが、重要なことだけをきっちりやる。あとはやらない。8割でOKという考え方であとは実際に状況を見ながら精度を上げていきます。定時を過ぎたら早く帰る。自己啓発やスポーツ、異分野の人と交流したり家族と過ごすなど仕事以外も充実しているし、休養を取っているので翌日に疲れを残しません。

腹のくくり方 実務編

  1. 部下に対しても同様。部下に一番達成して欲しい項目を書き上げます。
  2. 部下が失敗した時の最悪のパターンを考えます。そしてリカバリー策を考えます。部下が失敗した時に顧客に謝るときは自分も一緒に
    行って謝ります。部下を怒ってはダメ。「失敗したら俺が責任を取るから思い切ってやれ!」は部下を奮い立てる言葉です。
  3. 気持ちの点では、雨の日もあるけど晴れの日もあるさと割り切ます。「部下の失敗は投資だ、次につながる」と割り切ります。深呼吸をして大きく構えましょう。

この効果は絶大

実際に某企業の部下育成研修の導入合宿でこの方法を伝えました。
まずは部下に任せる仕事をリストアップしてもらいました。あとは毎月コーチングで腹をくくって部下に任せる訓練をしてもらいました。進度管理は重点主義、8割主義。
その結果、90%の研修参加者が部下に仕事を任せるようになりました。そして部下が失敗しても怒らなくなったそうです。
自分の仕事の進め方も変わって遅くまで会社にいることが減ったそうです。ぜひ、この腹のくくり方の実践をお勧めします。

ガッツポーズ

まとめ

1.部下に仕事を任せないと部下は成長しないし、自分も大きな仕事に挑戦できない。
2.部下に任せるのが上手な人の原理原則は任せることに「腹をくくる」「見極める」「説明する」「進捗確認をする」「リスク管理をする」。
3.腹をくくるには「痛いこともあるが、将来に大きなリターンを得るための投資だ」と考えること。
4.腹のくくり方基本編は
(1)朝、深呼吸をし、臍下丹田に意識を集中する
(2)今日一日の仕事のリストアップをし、今日絶対達成すべきことに二重丸をする。あとは捨てる。
5.腹のくくり方応用編は
(1)部下に一番達成して欲しい項目を書き上げる。
(2)部下が失敗した時の最悪パターンを考えリカバリー策を考える。
(3)気持ちの上では「雨の日もあるけど晴れの日もあるさ」深呼吸して大きく構える。

腹をくくるって、自転車や自動車の運転と同じです。水泳とも同じです。
最初は全然できなくても意識して基本スキルに沿って続けていくといつか新しいスキルが身に着きます。
私もかつては腹がくくれませんでしたが、意識して続けていればかなりできるようになりました。
やればできる!ともに頑張りましょう!

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藤原勝

藤原勝

【経営理念を浸透させることで主体性を引き出すプロデュ―サー】

ビジョンカムトゥルー株式会社 代表取締役。日本ゲシュタルト療法学会公認トレーナー。TA研究部会運営委員長。剣道教士七段。三重県生まれ、大阪育ち。
現場に入り問題解決し、お客様から「どうしてうちの会社の事がそんなにわかるのか」と言われる。経営者の経営理念を基に管理職が中期ビジョンを描き、本気の部下たちを率い実践することで国内外の企業を元気にしたいと想い東奔西走中。

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