仕事の見極めが出来ない管理職に贈る3つの方法

前号で仕事を任せるのが苦手な管理職のために任せるコツのその第一ステップとして腹をくくる方法をお伝えしました。今回はその次のステップである「見極め方」をお伝えします。これを読めばあなたは部下に仕事を任せるために必要な「見極め力」を身に着けられます。

仕事を任せるために何を見極めるかですが、次の3つです。
1)部下の力量を見極める 2)仕事を見極める 3)デッドエンドを見極める。

見極めない理由

そもそもなぜ経営者や管理者が部下に仕事を任せる時に見極めをしないのでしょうか?
思うに細かく見極める必要を感じていないし、細かく神経を使いたくないからでしょうね。そもそも任せることにエネルギーを使いたくないのでしょう。これはかつて筆者がそうだったからよくわかります。
ただそれではいつまでも仕事を任せられないし、任せても失敗することもあるでしょう。部下が嫌気を差して仕事を投げ出すこともありえます。これでは社内外に迷惑をかけてしまいますね。
仕事が出来る人が管理職になって困ることはどうやって部下に仕事を任せるかわからないことですね。部下に仕事を任せるのが難しいから、任せずについ自分でやってしまう。そして自分が仕事をためこむことになる、そういう悪循環が起きますね。そうならないために、まず仕事を任せる前に、優秀な管理職は部下の力量、仕事のレベルを見極めをすることを行います。

部下の力量を見極める

考える男性ビジネスマン

最初に見極めることは部下がどのくらいこの仕事の力量があるかです。私たちが良い仕事をするには3つのスキルが必要だと言われています。
1.どのくらい専門知識・技術があるがあるか(専門スキルと言います)
2.どのくらい分析したり企画したり考える力(概念スキルと言います)があるか
3.どれくらいやる気や他者を巻き込む力があるか、粘りがあるか(人間スキルと言います)を見ていきます。
例を挙げて説明しますね。あなたはメーカーの製造部の技術開発課の管理職であり、新しい素材の実験検査機器を購入する必要があり、それを部下に任せる場合を想定しましょう。3つのスキルの部下レベルを5点満点で見極めをします。
◎専門スキル 3/5  機器を購入するという経験がない、検査装置の知識は標準的。
◎概念スキル 2/5  与えられた仕事はするが、プランニングは得意ではない
◎人間スキル 4/5  やる気があり、行動力がある。他人を巻き込むのが得意。
以上の見極めをした結果、この部下には専門知識を専門書やカタログを読むことで少し勉強させて、導入スケジュールの立案をきっちりやらせることに留意しようということになります。

仕事を見極める

仕事のバランス

仕事のできる人はどんな仕事でもこなすかもしれませんが、現実のあなたの部下にとってはすぐできる簡単な仕事とそうでない仕事があるでしょう。それを見極める必要があります。まずは仕事の達成レベルを8割程度で良いからイメージしましょう。意外とこれが難しいと言う方がいます。仕事をする際に走りながら考えるタイプの人で、実際に仕事に着手してみないとわからないと言う人がそうです。これではいつまでたっても人には仕事は任せられません。時間を取って、ある期限にはどうなっていれば良いのか考えましょう。仕事の達成レベルですが、プロジェクトマネジメントでなどはこれを期待成果と言います。品質や機能、コスト、売上、利益、時間などです。
実験装置の例で言うと下記の通りです。
実験装置の例 (期待成果)
1.実験精度が○○ミクロンであること(従来比20倍)
2.実験結果が5分で判明すること
3.メンテナンスフリーであること

期待成果に加えて投資可能な費用や時間、マンパワーも明確にします。
さらに重要なのはどこがこの仕事を進める上で難しいかを明確にします。仕事のできる人はその人固有の独特のノウハウを持っています。今までの経験から苦労し研鑽・蓄積したものです。仕事のできない人は原理原則通り業務をやりますが、実際は少し原理原則から離れた問題になるとやりかたがわからないくて壁にぶち当たる。多くは挫折します。そこで仕事のベテランである上司は仕事の壁になる点を予想して、必要な時期にその突破方法を教えます。まずは部下にやらせてみて壁にぶつかって困ってから突破方法を教えた方が身になります。
実験装置の例 (成功のためのノウハウ)
1.複数の装置メーカーから情報収集してメリット、デメリットをまとめること
2.当社の複数の製品を実際に実験してみて実用可能性を検証しておく
3.実際に装置を使う担当者に使い勝手、要望を聞いておくこと

デッドエンドを見極める

どこでうまくいかなかったら、どこで上司として手を出すかを見極めることです。どこの時点だとリカバリーが効くかを予測することであり、ある意味一番重要な見極めです。
この見極めの時期があまりに早いと部下は管理されすぐだと思い、やる気を無くします。
結果として失敗か学ぶ機会が減るので成長につながりません。
また見極めの時期が遅いとリカバリーが出来ないか、または多大の時間や費用、社内外の信用失墜などの有形無形のコストがかかります。ある意味一番重要な見極めになります。。そのためには適宜報告させて進路状況を確認しておくことが重要となってきます。またリカバリーギリギリの時点でマイルストーンとして基準を明示しそこで達成していれば進み達成できていなければ撤退もしくは他のメンバーに交代させるというプランを明確にしておくのが効果的です。
例 実験装置の場合
1.8月15日までに△材料の○○ミクロンの測定が出来ていること、
2.処理速度は◇であること
3.費用は当初予算の10%以内であること
時間と骸骨

まとめ

1.まずは任せる部下の力量の見極める。
専門知識や技術経験などの専門スキル。考えたり計画をたてる力である概念スキル、継続性や他者を巻き込む力である人間スキル。これがどのレベルであるかを見極めそれにあった任せ方をしていきます。
2.次に仕事の見極め。
仕事を任せる前にこれが出来れば良いという達成レベルをイメージする。その中でここが難しいだろうと思われる点を明らかにし部下のサポートを行います。
3.最後はうまくいかない場合、どこでリカバリ―の手を出すかのデッドポイントの見極めです。

以上の3つが見極めれば仕事を任せることが非常に楽になり成功率が上がります。あなたもよりレベルの高い仕事にチャレンジすることが出来るでしょう。

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藤原勝

藤原勝

【経営理念を浸透させることで主体性を引き出すプロデュ―サー】

ビジョンカムトゥルー株式会社 代表取締役。日本ゲシュタルト療法学会公認トレーナー。TA研究部会運営委員長。剣道教士七段。三重県生まれ、大阪育ち。
現場に入り問題解決し、お客様から「どうしてうちの会社の事がそんなにわかるのか」と言われる。経営者の経営理念を基に管理職が中期ビジョンを描き、本気の部下たちを率い実践することで国内外の企業を元気にしたいと想い東奔西走中。

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