年上の部下には敬語を使うが、遠慮はしない!

お願いしますよ

管理職、職場リーダー、プロジェクトリーダーとして年上の部下・メンバーに対して、どうつきあって扱って良いか悩んでいる方へのブログ第3弾です。マネジメント研修では年上の部下に対して下記5つのポイントをお伝えしています。
1.人生の先輩として尊重する
2.遠慮はしないが、配慮する
3.得意な分野をやってもらう
4.年下のリーダーとして一生懸命やる~得意分野を光らせる~
5.言葉使いはOMOTNAS(おもてなし)~お願いします、まあまあ、教えてください、助かります、何をおっしゃいますか、そこを何とか~

敬語を使うべきか

1番目の項目(人生の先輩として尊重する)を研修でお話ししたところ、「どういう言葉で話せばよいのか」と言う質問をいただきました。部下だから対等としていわゆる「ため口」(友達言葉)が良いのか、敬語が良いのかということです。
今号では5番目の項目の年上の部下にどういう言葉遣いをするかをお伝えします。これがわかればあなたは年上の部下に自然と接することが出来るでしょう。

これは最初にお伝えしたように人生の先輩に対して敬意を示すために敬語を使いましょう。
敬語は一般的に、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分けられます。
尊敬語は(1)動詞におをつける(例)書く→お書きになる、聞く→お聞きになる(2)動詞とまったく違う言葉に変えたもの(例)行く→いらっしゃる、言う→おっしゃる(3)動詞に「れる」をつける(例)来る→来られる」がありますが、ここは不要でしょう。
また謙譲語(例 知らせる→お知らせする)も不要と思います。
「です、ます」調がベースの丁寧語で良いかと思います。例えば「この仕事、お願いしていいですか」「やってもらっていいですか」の疑問形がおススメです。

両手にハート

相手が「ため口」で来る場合は?(関係性がある場合)

相手が乱暴なため口で来たらどうするか?これは相手との関係次第と思います。
元上司とか、あなたが昇格するまでで職場のリーダーだったとか、10歳以上年上の大先輩に対しては「ため口」で返すのはやりづらいですよね。知識もスキルもある先輩が会社のルール(役職定年制)で年下上司の部下にならざるをえない時は気持ちは複雑です。こういう方がえらそうな言い方をしても職場の周囲の方は違和感を感じないようです。こういう場合は大人になりましょう。

このお勧めはまさしく「介護型リーダーシップ」です。
OMOTNAS(おもてなし)~お願いします、まあまあ、教えてください、助かります(助けてください)、何をおっしゃいますか、そこを何とか~、の言葉です。
「この仕事やっていただいていいですか?よろしくお願いします
まあまあ、そう言わないでお願いしますよ」
「この仕事は、○○さんが得意な分野ですね、やり方を教えていただけますか
「この仕事をこうやっていただくと助かります
「この仕事は気が向かないっですって?何をおっしゃいます!○○さんがやっていただければ皆勇気100倍ですよ、お願いします。」
「この仕事はやったことがないということですか。そこを何とか工夫してやっていただけないですか」

昔の自分の部下が今は年下の上司になり一生懸命やりながら、頭を低くして自分にお願いして来られたらまともな神経の方なら「しょうがないな」と思って言うことを聞いてくれる可能性大です。

お願い タヌキ

相手が「ため口」で来る場合は(関係性が希薄な場合)

問題は、他職場から転入して来た人や転職してきた人ですね。実はこういう方に困っていませんか?基本は同じです。こちらから(年下の上司)からは敬語で接する。これは変わりません。
反対にこういう他職場から来られた年上の部下が「ため口」をきいたり、こちらを軽く見る無礼な態度だったらどうしますか。特に外部のお客様の前だと困りますよね。
これはきちんと注意しないとだめです。注意しないと、これでいいんだと思って増長するケースが多いです。その場合、人前でなく人がいない時に「その言い方は職務の規律上困ります。です、ますの丁寧語を使っていただけますか」とはっきり注意します。
こういう転入者はプライドが高く協調性のない方が多いのですが、上司に対する「ため口」をほっておくと回りの人からあなたのリーダーシップに対して不信感を持たれます。周囲の人からも煙たがれているか好感を持たれていないので、年下の上司が注意していることは好感を持たれます。

年上部下が勝手に若い部下に直接指示する場合

上司であるあなたに断りなく若い部下に指示されると困りますね。指示系統が混乱します。こういう場合ははっきりと「それは職務上、困ります」とハッキリ注意しましょう。これをやらないとあなたのリーダーとしてパワーが落ちてきます。
ただ経験値が高く専門性が高い年上の部下の場合、若手の教育係をお願いすることはありえます。いずれにせよ、職場のリーダーであるあなたの権限で役割を明確にすることが大事です。年上の部下とよく話し合う事が大事ですし、その役割をお願いしたことを他のメンバーにもはっきり知らせましょう。
ダメだよ

聴き役になりましょう

話し方よりもっと大事なのは年上の部下の話を聴くことです。気持ちを聴くことです。仕事に対してどんな気持ちでいるのかフリーに話してもらいましょう。
年下の上司に対して複雑な思いを持っているかもしれません。頑固に見えるのも仕事に対しての独特の思い入れがあるかもしれません。また、もしかしたら実力はあるのに過去に評価されなかった不遇の想いがあるかもしれません。
時には過去に過去の成功話、自慢話に耳を傾けましょう。年上の部下は色々な経験をされているので参考になることも多いかと思います。傾聴をしていると相手を理解したい、一緒に仕事をしたいという年下の上司の気持ちは伝わり信頼につながります。

よく聴く

ほめる時はほめる、感謝の言葉で

何歳になっても他者から褒められるとうれしいものです。特に年下の上司がその上の上司に良い報告をしていて、一つポジションが上の上司から「○○さん、いい仕事をしてくれたね」と言われるのは悪い気がしません。特に年下の上司が自分をどう評価してくれるのかは気になるところです。
反対に自分の頑張りを上司は自分の手柄のように言ってるのではないかという疑心暗鬼の気持ちもあります。そこで管理職によっては自分が良い評価をした業績評価表そのものを年上の部下に見せる人もいます。ずいぶんオープンですが、そのまま上の上司に行くものなので年上の部下は安心します。
では直接、年上の部下に対して褒める時はどうしたらいいでしょうか?
答えは「感謝」です。例えば「この前は△の件でやっていただき、ありがとうございました。お客様も喜んでおられました」など。
技術レベルが上がったことに対して褒めるのは難しいですね。過剰なほめ言葉は相手は新人扱いにされたと思うし、上から目線になりがちなので注意が必要です。「□□技術をマスターされたんですね。努力されてますね」と事実ベースでシンプルに承認する方法が無難と思います。

感謝

まとめ

1.年上の部下に対しては基本的な敬語(です、ますの丁寧語)を使う。
2.関係の深い人(元上司など)には.OTM~お願いします、助けてください、まあまあ~が効果的。
3.関係が深くない人(転入して来た人)にも基本は敬語。相手がいつも「ため口」だと注意する。
4.年上の部下の気持ちを聴く。
5.一つ上の上司に年上の部下の良い点を報告する。年上の部下をほめる時は「感謝」が基本。事実ベースでほめる。

あなたは管理職、リーダーになったのは職務遂行能力や部下のマネジメント能力が優秀と評価されているからです。確かに年上の部下は年下の部下に比べて付き合いづらい点がありますが、一段大人になって付き合いましょう。部下には公平に付き合うのが基本ですが、年上の方には配慮するのが仕事をスムーズに行う必要なコミュケーションコストです。さらに管理職・リーダーとして成長できるチャンスを活かしましょう!

握手

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